ロードバイクで加計呂麻島を一周 -2022-3-12

暖かな2022年3月の週末にロードバイクに乗って加計呂麻島を一周してきた。加計呂麻島は奄美大島の南部に位置している二次離島で、本土からの直接の交通手段は無い。鹿児島市から名瀬までフェリーで渡り、奄美大島南部の町の古仁屋から更にフェリーで渡る。

0日目(鹿児島市出港)

マルエーフェリーのフェリーあけぼのに自転車と一緒に乗り込んで鹿児島港を18時に出港する。二等船室の運賃は県の割引が適用されて6,920円で、さらに燃料調整金1,260円が加算される。自転車は輪行袋に入れれば無料で持ち込める。レストランのオープン時間は18時から18時30分までと早く閉まり、船室は21時には消灯される。

鹿児島新港の奄美・沖縄フェリーターミナルから出港

フェリーあけぼのが本日の船舶

二等船室の窓際が割り振られた

船内レストランで魚フライの夕ご飯

1日目(名瀬〜古仁屋〜加計呂麻島)

4時に照明が灯り、名瀬港への到着を告げるアナウンスが船内に流れる。ジャージに着替えて身支度を整え、朝食を取りながら入港を待つ。入港は定刻より早い4時40分で、まだ暗い名瀬の街に降り立つ。

フェリーターミナルの横で輪行を解いて自転車を組み立て、暗い中を走り始める。薄手の長袖ジャージの下にコンプレッションシャツ、3シーズン用のロングビブタイツは、動いていないと少し寒い。

夜明け前に名瀬港に到着

交通量の無い名瀬市街を通過する

国道58号を南に向かうと徐々に空が白け始める

国道58号はトンネル区間が多くアップダウンはあまり無い。トンネル内は寒い時期は暖かく、暑い時期は涼しい

午前7時頃に瀬戸内町の中心地、古仁屋の街に到着

名瀬から国道58号で古仁屋までは約42kmあるが、トンネルが多くアップダウンが少ないので2時間今日で到着できた。市街地にあるコンビニでドリンクと明日の朝ごはん用のサンドウィッチを購入し、加計呂麻島行きのフェリーの発着所にもなっているせとうち海の駅に移動する。

古仁屋港でフェリーの出港時間を待つ

古仁屋は養殖マグロが有名

フェリーかけろまが入港する

奄美大島と加計呂麻島を結ぶフェリーかけろまは7往復が毎日運航されている。8時10分に古仁屋を出発する第2便は生間(いきんま)行きで、20分かけて大島海峡を渡る。運賃は往復券が690円、自転車は片道130円と安い。加計呂麻島の瀬相(せそう)と生間のどちらから乗船しても料金は同じ。

古仁屋の町を後に加計呂麻島に渡る

シンメトリーなデザインのフェリーで、転回せずに入港、出港する

生間港に到着。船の時間に合わせて路線バスが出発する

生間からは安脚場(あんきゃば)の戦跡を目指す。

安脚場戦跡公園に到着。大島海峡を挟み奄美大島が一望できる

峠を越えて諸鈍(しょどん)に向かう。加計呂麻島の中では大きい方の集落で家も多い。

諸鈍のデイゴ並木

諸鈍から海岸沿いに西に進む。海も空も美しく、特に海の青さはたまらない。アップダウンも多いのでゆっくりと進む。

於斉のガジュマル。男はつらいよのロケ地

於斉(おさい)からトンネルで瀬相に抜けて飯屋たづきで昼食休憩を取る。食後に瀬相港の前にあるいっちゃむん市場に寄ってアイスを購入する。

昼食は瀬相の食堂でソーキそば。コーレーグースが合う

島のアイスも美味しい

昼食後も西に向けて進む。島の北側の道は少し広くてアップダウンも少し穏やか。

珊瑚を積み上げた石垣が残っている

小さな集落を結んで芝の集落に到着する。ここから約250mの山を越えて島の最も西に位置する実久(さねく)に向かう。

芝からの林道より望む実久の海。特に青が強く実久ブルーと呼ばれている

実久海岸に到着。海岸は白い砂と珊瑚で形成されている

実久からは島の南側の林道を経由して東に進む。きついアップダウンが続いて集落と集落の間も離れている。

西阿室には16時頃に到着できた。走行距離117kmのうち75km、獲得標高2,380mのうち1,900mぐらいは加計呂麻島で走っている。事前に部屋を予約していた素泊まり民宿・南龍にチェックインし、お風呂と洗濯をすませる。宿泊料は素泊まりで3,000円とリーズナブル。部屋にはテレビ、冷蔵庫、電気ポットが備え付けられている。

西阿室のキリスト教会

西阿室の小学校

西阿室は夕日が綺麗なことで有名

集落内の商店が開いていたのでビールを購入する。商店は近所の人たちが集まりキープしている焼酎を飲んでおり憩いの場のようだ。海岸で夕日を見ながらビールを飲み干し、太陽が沈んだ後に南龍のとなりにあるお食事処もっかで夕食を摂って、21時頃には就寝。

ロードバイクで加計呂麻島を一周(その2)につづく

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