鹿児島からフェリーに自転車を載せて徳之島を一周(その1) -2021-11-27

鹿児島と沖縄を結ぶ沖縄航路のフェリーは毎日18時に鹿児島港を出港する。この航路は奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島と寄港し沖縄本島に至るもので、2021年11月最後の週末に鹿児島港を出港するフェリーでロードバイクを徳之島に持ち込んだ。

スポンサーリンク

1日目 鹿児島港出港

鹿児島港の奄美・沖縄フェリーターミナルに17時過ぎに到着する。輪行袋にロードバイクを収納してターミナル3階に上がり、乗船申込書に記入して窓口に提出する。沖縄航路には2社の船会社が同じ航路、同じ料金で運航しているが、乗船したのははマリックスラインのクイーンコーラルプラスで、2月に沖永良部島に行った時と同じ船だった。

鹿児島から徳之島までの運賃は2等船室が11,420円。燃料サーチャージの840円がプラスされるが、奄美・鹿児島交流割引で2,300円安くなり9,960円となる。二段ベッドが使える2等洋室へ変更できるか聞いてみると、予約でいっぱいだがキャンセルが出るかもしれないので船内で申し込むと良いとのことだった。運賃はクレジットカードで支払える。なお、輪行袋に収納した自転車は無料で持ち込める。

この日は航路上にある高気圧の縁の影響で波が高く、寄港地の変更や抜港の可能性がある条件付運航となった。事前に予約していたので昼頃に船会社から電話で連絡があり、条件を承諾しての乗船となった。

乗船手続きの後にすぐにボーディングブリッジを使って乗船する。船員の誘導で4階に上がると乗船券に番号のシールが貼られて2等船室内の場所を案内される。性別や個人、グループなどで船室を分けているようだ。室内はCOVID-19対策のため間を開けて利用するようになっている。また、船室は2月の利用時と同じ部屋だが仕切りが増設されていた。

沖縄航路のターミナルに到着し輪行の準備を始める

船内2Fのスペースに置くようにとのこと。倒れないように手すりに止め置く

案内所で2等洋室のキャンセル待ちを申し込む。乗船が終わると声がかかり、空きがあるので利用できることになった。利用料金は1,040円でその場で支払う。二段ベッドには照明とコンセントが付いており、カーテンを閉めるとプライベートが保たれる。

鹿児島を18時に出港し徳之島に着くのは翌日の9時。15時間ある船上での時間の使い方は事前に考えておくべき。本土や島の近くでは携帯の電波はキャッチできるが、2等洋室などの船内の奥は通じにくい。船内のレストランは夕食と朝食の時間帯に営業する。売店も時間を定めて営業しており食べ物やお酒が購入できる。他には飲み物、お酒、スナック、カップ麺の自販機が稼働しており、オリオンビールも売られている。

5階のデッキからの眺めは良いがすぐに夜が訪れる

二等洋室の下段をあてがわれた。上段はCOVID-19対策のためか使用しないようだ

営業が終了後に解放されるレストランで持ち込んだおにぎり他で夕食を摂る

2日目 徳之島一周

寄港地の奄美大島の名瀬港を出港してしばらくしてから夜が明ける。携行したパンで朝食を摂り、目的地の徳之島に近づいたのでサイクリングジャージに着替えて下船の準備を始める。下船して亀徳港ターミナルの前で輪行袋から自転車を取り出す。風は少し強いが気温は20度ぐらいあって暖かい。この日の服装は薄手の長袖ジャージの下に薄手の登山用長袖アンダーウェア、春秋用のロングビブタイツ、ショートのグローブとしたがちょうどよかった。

名瀬港に寄港。暖かい

徳之島に近づいてきた

徳之島まで一緒だった高校生を和太鼓で歓迎している

徳之島のフェリーターミナルで自転車を組み立てる

亀徳港から徳之島町の市街地にある宿泊するホテルに移動して荷物を預かってもらう。この日のライドは時計回りに島を一周する予定で南に向かう。北西からの風が吹いていて、海岸沿いの道は追い風で心地良い。

空は曇っているが暖かい

県道を離れて農道に入ると周りはサトウキビやジャガイモの畑になる。ジャガイモの植え付け時期で各所で作業が行われていた。牛舎も多く肉牛が肥育されている。

伊仙町の製糖所。まだ稼働はしていない

樹齢300年のガジュマル

犬田布岬の戦艦大和慰霊塔

瀬田海浜公園、犬田布岬、犬の門蓋を巡る。走行が北になると向かい風となるが、走行する島の西側は山の風下になるためかそれほどキツさを感じない。長い坂は無いが海岸線沿いの細かいアップダウンが続き、海岸からそれほど離れていなくても標高が150mを越えるところもあった。

島の南半分を走り終えた頃に昼となり、 天城町市街地にある「沖縄そば もとい」で昼食休憩をとる。

野菜そば お肉トッピング

島の北端にあるソテツトンネル

軽石の漂着が少し見られる。沖に見えるのは奄美大島(請島、与路島)

畔プリンスビーチには白い砂浜が広がっている

午後は島の北側を巡る。北に進み島の北端にあるソテツトンネル、金見崎までは向かい風だった。ここからは南に向かって進むと風は追い風になる。畔プリンスビーチ、朝潮太郎記念像などを経由して徳之島町のホテルに戻る。この日の走行距離は95km、獲得標高は+1200mだった。

宿泊するホテルレクストン徳之島は満室に近いようだ。フロントで明日のフェリーをの見込みをたずねると、平土野港に変更されるが抜港は無いだろうとのこと。シャワーを浴びてホテルの洗濯機でウェアを洗い部屋に干したあと、市街地にある居酒屋を探して移動する。ビールとお魚と鶏肉の夕食を摂ったあと、ダイマルで豚味噌とマーマレードをお土産に購入する。ダイマルはスーパーマーケットだが食料品売り場のお土産コーナーは充実している。

後はホテルに戻って就寝。窓の外では風の音が響いている。

鹿児島からフェリーに自転車を載せて徳之島を一周(その2)に続く

タイトルとURLをコピーしました