鳥取県を通過するブルベは多いが出発地としての開催は少ない。BRM426は鳥取県スタートの貴重な開催で大山町をスタート/フィニッシュとする300km、獲得標高4000m以上、うち2000mがPC1までの106kmに収まる厳しいコースが設定されている。
主催者を含めたエントリーは6人で当日出走は4人だった。主催のAJ広島のKさんによるブリーフィングが6時半から始まり、車検を受けて7時にスタート。大山に向かって南進する。太陽は昇っているが気温はまだ低いままだが登り坂なのですぐに暖かくなる。
大山の西側を廻って日野川まで降り、川を越えて日野町、日南町と南下し岡山県に入る。交通量が少ない二車線道路を経由し、特に伯備線沿いは気持ち良い道が続く。空腹を感じたので国道182号沿いの商店でパンとドリンクを補給して南進を続ける。
途中でメリノウールアンダーウェアを脱いだが暑い時間帯は長袖のジャージがしんどい。幾つかのピークを越えて疲労が溜まってきたころに最初の通過チェックが設定された吹屋ふるさと村に到着。時刻は12時半で30分ほどの貯金があった。ここでは主催のKさんから確認を受ける。
吹屋からPC1の高梁市成羽まではピークは無く下りが続く。PCには13時過ぎに到着して店内のイートインで昼食を補給する。ここでもKさんが待機されている。
PCを離れ方向を西に転じて国道313号を進み、右折して新成羽川ダム湖沿いに入ると交通量がほとんど無くなる。ダム湖から山に登る林道鈴木線は勾配の急な坂が続き大人しく押し歩きを続ける。24%の勾配がガーミンで表示されたが、路面は結構きれい。

岩山を貫く羽山第二トンネル
<林道鈴木線を終えたところに人家があり驚く。吹屋もそうだが中国山地は標高の高いところに人家や集落が多いように感じる。坂を下った東城の街のコンビニでドリンクとアイスを補給し、ピークを越えて通過チェック2の帝釈峡には17時過ぎに到着し、ここでもKさんから確認を受け、次に会うのはフィニッシュ。ここで159kmを消化した。
備中西条のコンビニでドリンクとアイスを再補給しつつ夜の走行に備える。おろちループへの長い登りは勾配はそれほどないが疲れの溜まった脚にはきつい。気温低下に備えてモンベルのアンダーウェアを着るが上りでは汗が滴る。20kmほど走ってようやくおろちループに到着し長い下りにさしかかる夜になり交通量が減っているので追い抜きが少なくなり気が楽になる。
標高が下がると気温が少し上がるが寒さを感じる。奥出雲のコンビニでカップヌードルを補給し気温低下に備えてレインウェアを着込む。最終チェックの尾原ダムは21時半過ぎの通過で暗く写真撮影のポイントがなかなか見つからない。ここで一人の参加者と邂逅し残りの70kmのエールを送る。
あとは僅かなピークがあるだけで下りなので脚を回復させながら一気に進む。安来の付近が最も寒かったが米子に入ると気温の上昇を感じた。日野川を渡り国道9号沿いの裏道を伝ってフィニッシュのコンビニには午前2時前に到着した。
コンビニで待機していたKさんにブルベカードを提出して完走を確認してもらう。気温差に悩まされたが終日晴天で交通量が少なく景色の良いコースだった。主催のKさんに感謝。