スタートまで

2019年最初の400kmブルベはオダックス近畿が主催する BRM427 近畿400泉佐野にエントリー。ルートラボ上の獲得標高は4500mと標準的で、大阪府泉佐野を出発し中辺路を通り新宮まで進み海岸線を戻ってくるコース。寒さのピークは太平洋の海岸沿い進む時間帯なのでそれほど厳しくないだろうと考えてエントリーの締め切り間際に申し込んだ。仮眠を取らない400kmのブルベはあまり得意ではなく何回かDNFしたことがある。

天気予報は気温が下がる事を告げていた。直前の予報では経路上の最低気温は8度で、夜半までは風は強いが雨は予報されていなかった。冷え込む夜間は海岸線沿いを走っているので予報と同じ程度の気温と考える。スタート時のウェアは薄手の春秋用ウインドストッパー長袖ジャージ、春秋用ビブタイツ、登山用のメリノウール長袖アンダーウェアー、ショートフィンガーのグローブで、動かないと少し寒いが脚を廻すと丁度良いウェアリングだった。夜間に備えてウィンドブレーカーとロングフィンガーのグローブのみ携行するが、後に準備不足を後悔する。

前日の20時ごろに家を出て岸和田サービスエリアに車を停めて車中泊する。風が強く吹き時々雨も降ってきて車の中でも夜半は少し寒かった。断続的に眠り6時前に起床しておにぎりで朝食を済ます。サービスエリアを離れイオンタウン羽倉崎駐車場のコインパーキングに移動。24時間で500円とリーズナブル。ジャージに着替えて自転車を組み立て、7時前にスタート地点の泉佐野りんくう公園に到着するとちょうど7時スタートの参加者を見送るところだった。受付を済ませて沖合の関西空港を望みながら時間を潰すが、風が強くて吹きさらしの公園は少々寒い。関空の飛行機も向かい風が強いので滑走路の半分ぐらいの距離で離陸していく。

BRM427 のスタート地点は関空を望む海沿いの公園
ブリーフィングと車検が終わりスタートの合図を待つ

7時30分からブリーフィングが始まり自転車が通れない区間や迂回路が推奨される地点の説明を聞く。土地勘はゼロで経路上では新宮付近を10年近く前に少し通ったことがある程度。ガーミンにルートを入れるときにキューシートとルートラボで事前学習した程度しか知識が無い。ところでグーグルマップがゼンリン地図を使わなくなったためかガーミンコネクト上でのコース作成の機能低下が著しく使い物にならず、ルートラボでルートを作成しEDGEにファイルをコピーして今回は運用した。

スタート〜PC2

車検を終えて7時50分頃にスタートする。歩道を通って港を越える橋を渡りしばらくすると海から離れる。阪和線の踏切を渡ってしばらくすると県境越えの峠。JRと高速も側を通っている。大阪側の勾配は緩かったが和歌山側は急な下りだった。紀ノ川を越えて宅地と田畑が点在する中を縫って進むとハンドルに付けたライトからカタカタと異音がし始めたので外してみると取り付けのネジが緩んでいたので増し締めする。

阪和線を渡る
和歌山県に入ったようだ
紀ノ川を渡る

民家が少なくなるに連れてみかん畑が増えてくる。勾配のきつい交通量の少ない峠を越えるが、落葉落枝が多く下りは慎重に進まないと危ない。下ると有田川沿いに出るが水が綺麗で岩盤の露出した掘り込み河川だった。川沿いに上流に向かって進むと川から離れる。道の駅しらまの里でパンを購入して小休止。長いトンネルを通ると日高川流域になり、椿山ダムの湖畔に設定されたフォトコントロールのヤッホーポイント。12時前の到着で主催の方から写真を撮影してもらいコーヒーを頂く。飲んでいる最中に音がしたので振り向くと再スタートした参加者の目の前に大きな枝が落ちたところだった。注意して走る必要があるが上から落ちてきたら避けられないだろう。

フォトコントロールを経由

日高川沿いに上流に向かうと合併して広い面積になった田辺市に入る。広い二車線で交通量も少なく走りやすい国道424号、425号、県道198号を経由して中辺路を通る国道311号に合流する。311号も快適な道路で逢坂峠をトンネルで越え下り坂を降りたところがPC1の古道あるきの里。レストランでたぬきそばとめはり寿司のセットを頼むと天かすでは無く油揚げがのったそばでここが関西である事を思い出す。売店でミカンと橙のスムージーを購入してレシートを入手すると14時だった。

これは富田川。川上に向かって進む

ここからは下り基調で追い風も続き脚が軽い。熊野川に突き当たる手前のトンネル入り口では風が強く舞っていて渦を巻くような状態だった。少し涼しさを感じるようになりトンネル内の暖かさが心地良くなる。ここでコースを少し離れ熊野本宮大社方向に左折する。本宮の街中に入ると大斎原の大鳥居が見える。石段を登る大社はパスして大鳥居下で参拝。

本宮に立ち寄る
北山川との合流点
新宮手前の狭窄部を通る

折り返して新宮に向けて熊野川右岸を進むが追い風でこの区間も楽に進む。交通量は増えたけれど道幅が広く見通しも良いので走りやすかった。二箇所自転車の通行が禁止された区間があり、その二つ目のトンネルを出たところがPC2のコンビニだった。16時過ぎに到着してドリンクとパンを補充し、モバイルバッテリーからガーミンへの給電を始めて出発する。

PC2〜ゴール

夕方になり交通量の多い新宮市街地を抜ける。海を見たかったので新宮港の看板を見て左折し、港の岸壁で先ほど購入したパンを食べて少し休憩を取る。港もゴールデンウィークに入ったのが人気は無かった。新宮から離れると交通量は徐々に減り始める。次のPCの串本までは追い風が期待できる南西方向への進路だが昼に比べると天気予報どおり風は弱くなったようだ。

新宮市街地を通過
新宮港で小休止
海岸線を進む
Shark teeth points

ときどき写真を撮りながら進みPC3の串本町のコンビニに18時半頃到着する。カレーヌードルとおにぎりを補給しボトルをフルにして再スタート。夜が始まるのでヘルメットライトを装着し北に進路を変えて田辺市を目指す。だいぶ涼しくなってきたが装備を追加するのはもう少し後で良さそうだ。

市街地を過ぎ夜が深まるに連れて交通量が格段に減る。細かなアップダウンを繰り返すが暗いので景色を楽しむこともできずひたすら距離を稼ぐ。疲れが出てきて徐々にペースが下がり体も冷たくなって脚を廻すのが大変になる。寒さを強く感じてきたので途中にあった神社でウインドブレーカーとロングフィンガーのグローブを装着し、ストレッチして背中の凝りを解す。田辺市街地に設定されたPC4には22時半頃に到着した。

串本で日が落ちた
夜半の田辺市を通過

ブリトーとコーヒーを補給しリフレッシュのため歯を磨いてから再スタート。気温がさらに下がってきたが重ねて着れるような装備は残っていない。寒くて脚が廻らなくなり0時頃にコンビニに寄ってコーヒーと眠気覚ましのエナジードリンクを補給する。セールの携帯カイロを見つけビブタイツの中の太腿辺りに入れて暖を取るようにする。カフェインは効いたのか気持ち悪くなったが眠気は引いたようだ。しかしカイロはあまり効果無くひたすら寒い。何か食べた方が良かったのかもしれない。

途中休憩を重ね時間をかけてPC5に2時頃到着する。豚汁とおにぎりを補給してイートインの椅子に座り30分ほど休憩をとるが少し眠ることができた。コンビニの外に出ると寒くて体が震えるとガーミンは3度を記録していた。

休憩したので体が少し楽になった。和歌山市が近づき市街地の中を通るようになったが方向感覚がまったく掴めなくなった。使用しているガーミン510は地図表示が出来ずルートが線で表示されるのみだが時々ミスコースする。走行方向と地図の向きが合わなくなることもありコース復帰に気を使う。往路の景色に似ている交差点と思っていたら全く違っているなど昼の記憶が当てにならない。海南市で国道42号を離脱する。和歌山県内の国道には路面に大きく距離表示がペイントされていてどの程度走ったのか把握しやすかった。新宮から約200km、ブルベの半分は国道42号を走行していた。

有田市で有田川を渡る
和歌山マリンーアシティらしい
寒さが厳しい

残りわずかだが海南市内のコンビニに寄ってコーヒーとアップルパイを補給する。まだ寒いが空が白み始めたので朝は近そうだ。さらに時々迷いながら進み往路との接続地点を過ぎると少し記憶が復活し始めるが、パイの糖分も効いてきたのかもしれない。朝焼けの中で紀の川を渡り県境の急な峠を這い上り、下りが終わるとフィニッシュのマクドナルドはもうすぐ。6時頃に到着するが最後のPC間は15km/hまで平均速度が落ちていたようだ。

紀ノ川で夜明けを迎えた
大阪に戻ってきた
ゴールのマクドナルド

モーニングセットを注文してからフィニッシュの受付テーブルへ移動する。ブルベカードを提出しレシート時刻との照合とフォトチェックの写真を確認してもらい認定を得る。今年初めての400kmだったのでメダルとオダックス近畿謹製のバッジを購入。受付していただいた主催のお二人に御礼を述べて自席にもどり朝食を摂る。休憩後は駐車場まで少し走り自転車を収納し着替えて大阪を離れる。名神は渋滞が予測されていたので名阪国道と東名阪自動車道を経由して途中で仮眠しコーヒーを補給しながら帰宅する。太陽が昇ると暖かくなりのどかな日曜日だった。

防寒の準備を怠り後半がきついブルベだった。装備が不足していなければもう少し楽に走れただろう。田辺以降のラスト100kmは寒さが厳しく休憩をこまめにとっても脚が廻らずに苦労した。冬用のジャージ、ビブタイツがあればベストだがそれで無くともレインウェアを携行していれば良かったと反省している。

コースは素晴らしかった。交通量は少なく良い景色を堪能できる。途中に立ち寄れる史跡や名勝もたくさんあり補給できるポイントも多い。主催のオダックス近畿の皆さんに感謝。