SRAM Force 22
BRM811を終えた翌日に5年酷使したグループセットの SRAM Rival を SRAM Force 22 に交換した。
2011年モデルのサーベロR3に付属していた SRAM Rival は、 シマノの105クラスのコストパフォーマンスに優れたモデルであり、 フロントディレイラーをシフトダウンした時のガチャコンと発する男らしいサウンド(振り返る人もいた)と、 シビアなセッティング(前後のチェーン落ちを何度も経験した)、 フロントディレイラーの羽根とチェーンの接触(アウターローでは必ず擦れる)以外に不具合は感じていなかった。 使っている人を見たことの無い希少性と、 ダブルタップレバーによる操作性が好ましかったが、 チェーンリングの磨耗も進んだことと体力低下による登坂もきつくなってきたことから2×11速のコンポーネントに換装することとした。
選択肢としては入手が容易で安価なシマノ製品もあったが、 サーベロR3のBBはBBrightというBB30から派生した規格であり、 シマノのホローテック規格のクランクを付けるにはBBの交換が必要となる。 基本的なメンテナンスやパーツ交換は自分で行なっているが、 BBの交換は難易度が高いと考えBB30規格のクランクをリリースしているSRAM製品を購入することとした。
SRAMにはREDというシマノのデュラエースに匹敵する製品があるが、 価格面とBBrightへの適合面(BBrightのウェブサイトではForceはBBrightに適合するとの記述があるが、 REDの記述はみあたらなかった)からForceを購入した。
換装作業には時間がかかった。 コンポーネントを外す作業は1時間程度で終えたが、 取り付け作業はマニュアルをタブレット端末で確認しながら行なったものの、 試行錯誤による取り付け、 取り外し、 調整を繰り替えしたため半日の時間を費やした。 特にクランク取り付け時のスペーサーの数、 フロントディレイラーの角度と調整、 リアディレイラーの調整には時間を要した。
余談だが、数年前にシマノのレース関係者とお会いした際に使っているコンポーネントについて尋ねられ、スラムを使っていると答えると、自社の製品の優位性を知らないことを哀れんだのか蔑むように微笑まれたのを思い出す。
注意点(反省点)
- マニュアルは製品に付属されておらず、SRAMのウェブサイトを参照する必要がある。
- クランクを取り付ける際のスペーサーの種類は多いが、規格はSRAMが提供するビジュアルなマニュアルに掲載されている。
- シフトワイヤー、ブレーキワイヤーの取り回しやアウターケーブルの長さはRivalとForceは異なっていた。
- ディレイラーはリアを調整してからフロントを調整した方が比較的容易にセッティングできた。
- バーテープを巻くのには慣れが必要。
- フロントディレイラーのシフトダウンのサウンドは、Rivalと同じぐらい男らしい。