喜界島一周 1日目
鹿児島フェリーターミナル〜フェリーあまみ
2021年の梅雨の合間に船中2泊、約39時間の行程で、鹿児島からフェリーで喜界島に渡り自転車で島を一周してきた。フェリーを運航するのは奄美海運で、鹿児島〜喜界〜知名航路には二隻のフェリーが就航しており、金曜日の夕方に鹿児島を出港するフェリーあまみを利用した。
フェリーターミナルは鹿児島本港北埠頭にある。出港1時間前の16時30分頃に到着し自転車を輪行袋に収納してターミナルに入る。初めて使用するPeko氏謹製の軽量輪行袋は大きさが程よく収納しやすい。COVID-19対策のための検温を受けた後に、窓口で乗船手続きを済ませて二等船室の往復運賃を支払う。料金は片道9,220円で復路は1割引、さらに燃料油価格変動調整金420円が往路、復路とも加算される。支払いはカードで済ませた。
乗船開始時刻の17時10分まで待合所で待機。島に戻るらしい高校生の運動部が20人ぐらい、あとは私を含めて一人客ばかりで全部で30人ほどが乗船するらしい。自転車の姿は他にみかけない。
乗船開始を告げるアナウンスが流れ、輪行袋をかついでタラップを上がる。乗船口がある3階の大部屋の二等船室に誘導されたが、場所の指定は無く部屋のどこを使っても良いようだ。輪行袋は階段の下に固定した。2,942トンのフェリーあまみの船内は、沖永良部島や奄美大島に渡った時の船よりもコンパクト。フロントで売っている商品は少ないが、ジュース類、カップ麺、ホットスナック、アイス、おつまみと洗面用具の自販機が設置されている。
鹿児島港出港
定刻の17時30分に鹿児島港を出港する。乗客へのアナウンスなどが終わり、フロントが落ち着いたところで自転車の料金を支払う。輪行袋に入れた自転車は受託手荷物扱いになり片道870円が必要だが、船員さんによると6月1日からはこの料金が不要になるそうだ。奄美群島に渡りやすくなるが、次はどこの島へ行こう。ついでに自販機が故障しているためフロントで販売しているビールを購入して、営業を休止しているレストランで持ち込んだ夕食を摂る。高校生たちは勉強をしていた。えらいものだ。ビールは保冷剤がたっぷり詰まったクーラーボックスに入っているので、自販機で売っているものよりも冷えている。
まもなくアナウンスが流れて船室の照明が消灯され、8人のスペースを贅沢に使って眠りにつく。少し暑かったのはお酒のせいかもしれない。
喜界島一周 2日目(その1)
喜界島到着〜自転車で出発
4時に到着を告げるアナウンスが流れ、4時30分に喜界島の湾港に入港。路面が濡れている島に降り立つが雨は降っていない。ほとんどの乗船客が喜界島で降りたようだが、観光らしきひとは見かけない。喜界島から乗船して奄美大島方面に向かう乗船客も10人ほどいた。
フェリー待合所の前で自転車を組み立て5時前に港を出発する。夜のフェリーの出港時間までは長い。まずは海岸線沿いに北に向かう。
濡れていた路面も次第に乾いたが、うすい雲が空を覆っており太陽は出てこない。日差しは無いが湿度は高いので汗はそれなりに滴り始める。海岸沿いはアップダウンが少なくて走りやすい。
北端〜喜界島一周
島の北を廻り、東側の海岸沿いに南に向かう。雨は降っていないが雲が厚くなった気がする。
昼食〜喜界島2周目
7時間ぐらいかけてゆっくりと時計回りに一周し、港近くにあるお寿司屋さんで昼食を摂る。醤油と味噌汁の塩分が体に心地よい。この辺りは湾という地名だが、港、空港、役場、病院、商店などが集まって市街地を形成している。スーパーマーケット、ドラッグストア、お弁当屋も見かけた。