鹿児島県の大隈半島を舞台に2001年から毎年開催されている ツール・ド・おおすみ に参加してきた。2020年は第20回の大会で、鹿屋市の霧島ヶ丘公園をスタートして大隅半島を南に進む距離別に3つのコースが設定されていた。エントリしたのは本土最南端の佐多岬で折り返す往復110km、獲得標高1900mと少し激しいコースだが、途中にたくさんのエイドが設けられているので満腹になって戻ってくることができるはず。
朝4時30分の桜島フェリーで桜島に渡る。自動車乗船口から係員の誘導に従って乗船し、指示された場所に留め置く。紐などで固定はされなかった。乗船時間は15分ほどですぐに桜島港に到着する。車に混じって料金所に進んで乗船料330円を支払うが、ICカードが使えるのでとてもスムーズ。朝早かったので車も少なかった。まだ暗いがあまり寒さも感じない。
同じフェリーで海を渡ったツール・ド・おおすみに参加される方と会場まで一緒に走ることとなった。道中、沿道の食堂や自転車店などの情報を教えていただき大変ありがたい。追い風もあり良いペースで進み、会場には7時前に到着できた。知人と走るという彼にお礼を言ってお別れする。
エントリを済ませて開会式が終わったらスタートとなる。ほぼ最後尾でゆっくりと山を下り、海沿いの信号で小さな集団に分かれると、ようやく速度を出せるようになるが、最初のエイドまではほぼ隊列走行になる。
最初のエイドの錦江町役場までは15kmと近い。昼食会場も含めると10箇所のエイドが設けられており、補給の心配が無いのはライドイベントの良いところだろう。以降順調にエイドで補給するが、錦江町役場でいただいたおにぎり、たくあん、ソーセージが美味しかった。3時過ぎに朝食を済ませていたので空腹だったのだろう。海から離れて小さな上りをいくつかこなすと、昼食会場の大泊小学校跡に到着する。うなぎと豚焼肉丼がメインの弁当が美味しい。
昼食を終え、5km先の佐多岬に着いたのは11時半ごろ。見事な視界と景色で種子島も望むことができた。観光のお客さんも多くて賑わっている。岬を離れ、再び坂をいくつか越えて錦江湾沿いにもどると平坦になって走りやすくなる。15時前にアーチを抜けてゴールした。
完走証と参加賞をもらい、ゴールのエイドでスープと串焼きをいただく。スープの塩辛さが体に心地よい。少し休んで会場を後にして強くなった向かい風の中を垂水港に向かう。復路は垂水フェリーを利用してすこし楽をする。出航間際に港に到着し、料金所で550円の乗船料を支払い少し出航が遅れていた16時10分発の便に乗船できた。多くの順番待ちの自動車があったが、自転車やバイクは少なかったので乗せてもらえた。フェリーでは名物のうどんを食べ、食後に甲板に出て南をみていると種子島から打ち上げられたロケットの軌跡を見ることができた。