隠岐諸島への海路は七類港と境港からフェリーもしくは高速船を利用する。高速船は自転車の持ち込みが不可なので、輪行袋に収めた自転車をフェリーに持ち込むことにした。隠岐汽船が運航するフェリーは3隻で通常はうち2隻が松江市の七類港と隠岐諸島を往復し、1隻が隠岐諸島と境港を往復するのだけれども、この時期の隠岐諸島行きは減便されていた。
フェリーおきは七類港を9時に出港する。自宅から港に車で移動し無料のターミナル前の駐車場に駐車する。輪行袋を担いでフェリーターミナルに進み乗船手続きを行う。2等客室の運賃は片道3,510円で輪行袋に収めた自転車の料金は不要。島に向かう人の列の最後を進んで乗船し、階段下に自転車を置かせてもらう。

チケットは硬券で、乗船時にスタンプが押され下船時に回収される

隠岐諸島の4港全てにタラップが整備されている

七類港を離れる

島後の西郷港を経由して菱浦港に向かう
船室内には入らず甲板のベンチに腰を降ろし、少し暑いが短い船旅を楽しむ。初日の目的地は島前の中ノ島で、西郷港を経由し菱浦港への到着時刻は13時10分の予定。ベンチの上には屋根があり出港したら風が当たるのでそれほど暑さは感じない。
定刻に菱浦港に到着し、輪行を解きターミナル内の売店で弁当を購入し遅い昼食を摂る。ターミナルは新しく中には売店、飲食店の他にコワーキングスペースも設けられている。海士町は移住を積極的に進めており若い人が多く暮らしているそうで、大人の島留学というお試しの移住制度もある。高等学校もあり島前の3島の生徒も集まっており、島を連絡する内航船も頻度高く運航している。

菱浦港に入港
菱浦港から南に進み最南端の木路ヶ埼灯台へ到着する。アップダウンが多く道も広くはないが車が少ない。それでも対向車と落葉落枝には注意が必要。木路ヶ埼に近づくと放牧地が増えてくる。
灯台で折り返して島の東側に沿って海岸まで降りたりまた登り返したりして北に向かう。細かなアップダウンが続くが景色を楽しみながら進めるが速度が落ちた時に小さな虫(メマトイ?)がわずらわしい。

荷物はサドルバック内に雨具とサンダル、バックパックに宿泊用の着替えを入れ、サイクルジャージは毎日洗濯した

隠岐神社を参拝
中ノ島をひと回りすると45kmで1,000m弱の登りだった。17時過ぎに菱浦港に戻り予約していた民宿に投宿しシャワーを浴びて朝食の買い出し兼夕食を摂りに飲食店を周るが、歩いて行ける距離にある5店全てが満席だったので、カップ麺を購入して宿で少し侘しい夕食となった。食事付きの宿か、事前に予約すると良いようだ。