2010年の年末に、ナムチェ・バザールまで家族でトレッキングしました。計画ではタンボチェを目指していたのですが、事情により到達できませんでした。ナムチェ・バザールより奥に行くは、まだまだ先になりそうです。
1日目
2010/12/26 カトマンズ ~ ルクラ (2840m) ~ パクディン (2610m)
カトマンズではホテル・キド・ハウスに宿泊。朝5時30分に起床し、前日にお願いしておいた早めの朝食をいただく。ご飯とみそ汁に漬け物もあり、さらに大根おろし、和布蕪の様なもの、あたたかい卵料理があった。チェックアウトし、お願いしていたタクシーに乗り、トリブバン空港の国内線ターミナルに移動。
今回ルクラまで搭乗する飛行機の航空会社はタラ・エアー、路線は違うが、つい先日墜落事故があって乗客と搭乗員全員が亡くなっている。事故を起こしたばかりなので安全には注意しているはず、と前向きに考えながら、歴史を感じる国内線ターミナルで搭乗時刻を待つ。カトマンズ側の天候不良のため搭乗時刻を過ぎても出発のアナウンスは無いが、この時期にはよくあること。待合室にはトレッキングに行く人々、マウンテンフライトに行く人々、地方に行く人々が、皆同じように天候回復を待っている。
8時になり、ルクラ便の搭乗アナウンスが始まる。バスに乗り駐機場に移動。飛行機は1-2列シートで20人ほどが乗れる少し大きい機体。私たち以外の乗客は、日本人のトレッキンググループとそのガイド。乗客の搭乗後、キャビン・アテンダントからキャンディーと耳栓にする綿が配られ、ルクラ空港に行く他の飛行機と連なって離陸。カトマンズ上空に漂う雲を抜けると、左手にヒマラヤを眺めながら、時々揺れながらの快適な飛行。
ルクラ空港は、正式名称がテンジン—ヒラリー空港に変更されたが、ルクラの名称の方がまだよく使われている。スリルある傾斜した滑走路に着陸し、正面の壁に向かって減速し、無事到着。ルクラに着いたのは8時45分で、カトマンズと違ってとても寒い。
ルクラ空港の手荷物受け取り所に行くと、ガイド達が客引きをしている。男性ガイドが声をかけて来たので日程と行程を伝えて値段を交渉し、合意。ガイドに荷物を持ってもらい、9時にルクラを出発。5分ほどでルクラの街は通り過ぎてしまう。
街の外れにチェックポストがあり、パスポートを提示して確認を受ける。街を出ると下りの石段が続く。途中にガイドの家があり、準備があるので寄って欲しいとのこと。今日の行程は短く、途中どこに寄ろうとまったく問題ない。
10時15分頃にガイドの家に到着し、奥さんからお茶を頂きながら彼の準備を待つ。そのあと彼から、代わりに奥さんをポーターとして雇って欲しいと話があった。私たちの荷物が軽いので、奥さんでも持てるし、先々で宿泊するオススメのホテルを奥さんに伝えてあり、彼女もエベレスト・ベース・キャンプまでポーターとして行った事があるから問題ないとの事。
10時45分頃に彼女と出発。ドゥドゥ・コシ川に向かって下りが続く。チベット仏教の経文が掘られた大きな岩を左から周り、途中にあるマニ車を時々廻しながら、13時にパクディンにあるシャングリラ・ゲストハウスに到着。ポーターの知っているゲストハウスで、外にサンルームがあり陽が射す日中は温か。そこで昼食にダルバートをいただく。
食べ終わった後はドゥドゥ・コシ川右岸の山腹にあるゴンパを訪問。パクディンから30分弱上ると、500年の歴史があるゴンパに到着。僧侶に頼んで中を覗かせてもらい、お礼に少し寄付をして帰る。ホテルでの夕食は、ピザ、ポテトの炒め物、モモ等。薪ストーブの周りで食べるが、部屋の中は寒く、すぐに料理は冷えてしまう。宿泊客は私たちだけで、貸し切りなのでゆっくりと過ごせるが、20時には部屋に戻り、寝袋に入って就寝。