2008 アンナプルナ・ベースキャンプ・トレッキング (1)からの続き
3日目
2008/10/7 チョムロン~バンブー (2335m) ~ヒマラヤ (2920m)
今朝は晴れ、ロッジからアンナプルナ・サウスとマチャプチャレが奇麗に望める。
7時15分にロッジを出発。谷底に向かって200m程標高を下げ、チョムロンの旧村を通り過ぎる。吊り橋を渡り、今後はシヌワに向かって急な登り坂となり、400m程標高を上げる。チョムロンまでは農業等で生活する人たちが住んでいるが、チョムロンより先はロッジ等しか無く、観光業以外の人たちは住んでいない。
2時間半程進んでシヌワを過ぎると、アップダウンの続く林の中の道となる。5軒のロッジがあるバンブーに11時10分に到着し、ダルバートの昼食を摂る。バンブーという地名だけあって、ダルバートにはタケノコのアチャールが付いた。
バンブーから先はロッジの数やロッジの部屋数が制限されており、それぞれのホテルが勝手に部屋を増やしたりする事は出来ない。また、アンナプルナ地域はレストランのメニューと値段もエリアごとに価格が統一されており、自由な値段付けも出来ない。トレッキングシーズンとなり、ここから先はロッジが混んでいるので、宿泊する予定のヒマラヤで部屋を確保するために、昼食後ガイドに先行してもらう。私たちは12時15分にバンブーを出発。途中のドバンで会った10人位のグループは、ヒマラヤに部屋を取る事が出来なかったため、手前のドバンに泊まらざるを得なくなったとのこと。アップダウンのある森の中を歩き続け、14時50分にヒマラヤに到着。
ヒマラヤには2軒のロッジがあり、谷側のロッジに宿泊することになった。日没後、急速に寒くなり、20時頃の外気温は4度。ヒマラヤは谷底にあるので寒さも厳しい。この夜から高山病の予防としてダイアモックスを飲み始める。
4日目
2008/10/9 ヒマラヤ ~ マチャプチャレ・ベース・キャンプ (MBC, 3650m) ~ アンナプルナ・ベース・キャンプ (ABC, 4130m)
今朝はあまり天気が良くなく、雲がたくさん出ている。ヒマラヤを8時に出発し、再び森の中を歩く。9時10分に2軒のホテルがあるデオラリに到着するが、ここは既に3000mを越えており、歩行中に出ていた汗がすぐに冷えてしまう。
デオラリを出てしばらく進むとモディ川の広い河原を通るようになる。河岸沿いには雪渓も見られるようになり、登り坂を進むのが息苦しくなってきた。 5軒のロッジがあるMBCには11時35分に到着。当初は高山病の心配もあったのでここに宿泊する予定だったが、皆体調が良く、もう少し高度を上げても大丈夫な様子だったので、ABCまで行く事にする。7月にランタン/ゴサイクンダにトレッキングに行っていたので、高度順応が出来ていたかもしれない。
ロッジの外にあるテーブルで昼食を食べていると、晴れていた空に雲がかかり気温が下がってきた。昼食後、MBCを12時55分に出発、出発直後に雨が 振り出し雨具を着ながらの移動。途中からは雨が雪に変わり、気温がどんどん下がる。1時間ほど歩くと羊が放牧されていた。ABCには14時 30分に到着。
ABCも部屋が不足していたが、ドミトリーの部屋が空いていたのでそこを借りる事ができた。ロッジの庭にはテントが張られているが、これはロッジが 混んでいたときにポーター達が使うようだ。雪が降り続いており氷点下近くまで外気温は下がっているらしい。キッチンに隣接しているため少し暖かいロッジのダイニングに集まって、お茶を飲みながら夕食の時間を待つ。夕食にはピザを頼んだが、今回のトレッキングではABCのロッジのピザが最も美味しかった。ダイニングのテーブルはこたつのように毛布で囲まれており、テーブルの下に置いてあるストーブが点火されると、だいぶ暖かくなる。
ABCでは3匹の犬を見かけた。2匹の雄犬が1匹の雌犬を取り合っていて、喧嘩しながら雌犬の後ろを追い続けている。雄犬のうち1匹は喧嘩に負けたのか足に怪我をしており、血の跡が残っている。