6日目
ダナ ~ タトパニ (1190m) ~ ティピャン (1040m)
午前3時頃からロバの隊商が鳴らす鈴の音が聞こえてる。ムスタンに向かっているのか、それとも降りてきているのか解らないが、たくさんの隊商がロッジの前を通過しているようだ。
ゆっくりと起床し、ゆっくりと朝食を食べて8時に出発。昨晩は雲がかかっていたアンナプルナサウスが望め、ロッジの前では犬が寝ている。今日の支払いも2,000ルピー位だった。途中たくさんのロバの隊商とすれ違う。ロバとすれ違うときは必ず山側を歩き、ロバとぶつかったときに谷に落ちるのを防ぐようにする。
ゆっくりと歩いても10時過ぎにはタトパニに到着。村はお土産物屋も多く様々な物が売られており、トレッキング客もたくさんみかける。ロッジに着いてとりあえず部屋を見せてもらうが、あまりにも早く着いたので明日の行程を容易にするために予定を変更し、ティピャンまで進む事にする。宿泊する予定だったロッジに荷物を預け、事前に昼食を注文した後にカリガンダキ川の河原にある温泉に向かい、一汗流す事にする。
タトパニの温泉は混浴だが、水着 (多くのネパール人は下着姿で入浴していた) の着用が必要。幾人か見物している女性もいたのだが、浴槽に入る女性は私たちのパーティーしかいなかった。男性はたくさんおり、足を浸けるだけの人も多かった。浴槽は2つあり、午前と午後で使い分けているが、どちらもあまり大きくはない。脱衣場は無いのでマッサージに使われている小屋を借用して着替えた。湯温は丁度良く若干の温泉臭も感じなかなか雰囲気の良い温泉。外国人の入湯料は25ルピー。ガイドもポーターも入浴し、ついでに洗濯もしている。
入湯後、ロッジに戻ってダルバートの昼食を採り、ティピャンに向けて出発。村の中心部にある警察のチェックポストで入園許可証の確認を受ける。しばらく歩くと村が終わり、吊り橋でカリガンダキ川を左岸側に渡り、もう一つの支流にかかる吊り橋を渡るとゴレパニに向かう峠道との分岐点に着く。
私たちはベニ方向に進路を取り、左岸側をひたすら進みむ。途中道路工事現場で発破をかけるために一時通行止めとなっており、30分程待った後に通る。
タトパニから3時間ほど歩き、再びカリガンダキ川を吊り橋で右岸側に渡るとティピャンの村に到着。小さな村でガイドも宿泊した事は無いそうだ。村の中程にあるナマステゲストハウスに宿泊する事にしたが、ここも私たちだけの貸し切り。夕食の前に村を散歩したところ、小さいながらマオイストの事務所もあった。この村からベニまでは自動車の通行が可能で村はずれに停留所がある。午後4時頃に行ってみたのですが車を待っている人たちがいた。
ロッジには主人とその娘しかいなかったので、私たちも食事作りを手伝い、外にあるテーブルで夕食を採る。干し肉があるのでまずスクティを作り、いつものジャガイモ料理を頼む。メニューにモモがあったので注文したが、殆ど私たちで作った。冷蔵庫を開けてビールを運び、ロキシーを飲んで夜更けまでトレッキング最後の夜を楽しむ。
7日目 (+1日)
ティピャン 〜 ベニ (830m)〜ポカラ ( 〜 カトマンズ)
トレッキング最終日の朝、子供たちはロッジの隣にある小学校の校庭でピンと呼ばれるダサインの時期に作られるブランコで遊んでいた。ロッジの支払いは2,000ルピー位。8時頃出発。ティピャンからベニまでは自動車の通行も可能で、景色も良くないのであまり面白くない道。旅客をたくさん乗せたバスやジープとすれ違い、後ろからも追い越されて行く。ロバの隊ともたくさんすれ違う。順調に歩き続け、途中ガレショワールという村でヒンディー教寺院を見学したりして、ベニには12時頃到着。
この区間は風景に特徴がある訳でもなく、延々と自動車道を歩くだけなのであまり面白くない。自動車が手配できるのならばそれで移動した方が良いと感じた。
タトパニからはベニを経由した方がポカラに早く帰れるが、時間に余裕があるのならば、レパニ経由で移動した方が楽しいトレッキングになるだろう。今回の行程はほとんどが下り坂なので楽だが、アンナプルナヒマールを背にして歩くので景色を楽しめない。カリガンダキ川に沿って上るルートの方が景色が楽しめて良いだろう。
昼食を食べた後にポーターに賃金を支払い別れる。彼らはジョムソン方面への荷物を担ぐ仕事を探して帰るそうだ。ベニからはポカラまで事前に手配したマイクロバスで移動。ベニからしばらくは舗装されていない道だが、1時間ほどでバグルンへ続くハイウェイに接続すると、後は舗装道路となる。ベニから3時間弱でポカラに到着し、7日前と同じホテルにチェックインし、ガイドにガイド料を支払ってお礼を伝える。カトマンズには翌日移動。