2008年のネパールのダサインは9月30日から10月14日まで。このうち9月30日と10月4日〜11日の期間は祝日。そこで、今回はアンナプルナ・ベース・キャンプ(ABC)までトレッキングに行く事にした。今回は家族4人、ガイド1人、ポーター2人の総勢7人。
0日目
2008/10/5 カトマンズ~ポカラ
この日はポカラへ陸路移動。カトマンズ盆地の出口であるカランキの交差点まではスムーズに通過できたが、タンコット峠の頂上からトリブバン・ハイウェイとの分岐点であるノウビセまでは大渋滞。通常30分程で通過できる区間を2時間程かけて移動。渋滞の原因は故障したバスやトラックが路上に放置され、片側交互通行となっていたためだった。タンコットの峠道は上下2車線が確保されているが、傾斜が急なため積載量が多くかつ馬力の低いトラック等には負荷が強く、途中で故障が発生することが多い。路上で修理している車輛もよく見かける。
片側交互通行の箇所を過ぎると渋滞は解消され、ポカラには途中の食事休憩を入れて7時間強程で到着。レイクサイドのホテル・ストゥーパに宿泊し、レイクサイドで夕食を摂る。ダサインに入れば通常は乾期となり雨は殆ど降らないが、夕方から雨が降り始めた。
1日目
2008/10/6 ポカラ~ナヤプル (1070m) ~シャウリ・バザール (1170m) ~ガンダルク (1940m)
ホテルを7時30分に出発。ポカラの市街地からアンナプルナ連峰がきれいに望める。市街地を抜けてバグルン道路を進むと、ダサインの祝祭用に山から連れてこられた羊の群れと行き交う。トレッキングの起点となるナヤプルに8時30分に到着し、ガイド及びポーターと合流し出発。モディ川の左岸側を進み、ビレタンティに9時15分到着。モディ川を右岸側に渡るとTAAN及びACAPのチェックポストがあるので、それぞれの許可証を提示して確認を受ける。
モディ川の上流に向かって緩やかな道を進み、10時45分にシャウリ・バザールに到着。今年の1月に来たときと同じロッジで少し早いダルバートの昼食を摂る。11時45分に再出発。吊り橋を渡ってニュー・ブリッジへの分岐点を過ぎると、石段が始まり道の傾斜が急になり始める。1時間30分ほど登り続け、キムチェに近づくと雷が鳴りだし激しい雨が降り出した。途中のロッジで30分程雨やどりし、雨が止んだ後1時間30分程歩き、15時30分にガンダルクに到着。
ガンダルクに到着。あいにく雲がかかっておりアンナプルナ・サウス、マチャプチャレとも望む事は出来ない。アンナプルナ・ゲストハウスに宿泊し、ソーラーで暖めたお湯を使ってシャワーを浴びる。夕方から雨が降り始め天気はあまり良くない。夕飯にロキシーを飲み眠りにつく。
2日目
2008/10/7 ガンダルク~キュムヌ (1730m) ~チョムロン (2170m)
残念ながら今朝も雲が出ていて山は望めない。朝食前に村にあるグルン族の民族衣装を着せてくれるお店に行って記念写真を撮ってくる。ホテルに戻り朝食を摂って8時30分に出発。
ガンダルクの旧村を過ぎ、森の中を高度を上げていく。キムロンの峠を越え、一気に400m程高度を下げる。キュムヌ川を渡るとキュムヌで、11時 35分に到着。ロッジでダルバートの昼食を摂り、12時45分に再び出発。チョムロンに向けて、今度は逆に急な斜面を登る。以前は道はなだらかだったのだそうだが、大きな斜面崩壊が発生して道が流出してしまい、標高差が大きく急な坂の迂回路を通らざるを得なくなったそうだ。
坂を登りきり尾根を巻いていくとチョムロン。チョムロンの旧村はもう少し谷に降りた辺りだが、景色が良いせいなのかホテル等は斜面の上の方に集中している。シーズンのためどこのロッジもお客さんで一杯で、私たちは2軒目で部屋を見つける事が出来、15時にカロパニ・ゲスト・ハウスに投宿。ソーラーで温めたお湯のシャワーを使う事が出来る。夕方から雲が出て雨が降り始め、山を望む事ができなくなったが、日没後に雲が晴れ、アンナプルナ・サウスとマチャプチャレが薄暮の中に浮かび上がる。