2007年のダサインは、ジョムソン街道へトレッキング。
0日目
カトマンズ〜ポカラ
ポカラに出発前日の午後3時過ぎに到着。レイクサイドのホテルにチェックインし、ガイドと打ち合わせをして、おおよその行程や宿泊地を想定し、ガイドに支払うガイド料を決める。その他ポーターの雇用などについて相談し、明日の出発時間を決定。
今回のトレッキングは二家族が一緒で11人。内訳は大人が6人、子供が5人で、子供のうち小学校4年生が2人、2年生が2人、幼稚園の年長組が1人。ガイドを1人、荷物運搬のポーターを2人、園児の子供を背負うポーターを1人雇う事にした。
1日目
ポカラ ~ ジョムソン (2710m) ~ エクレバッティ (2740m) 〜 カグベニ (2800m)
今朝は快晴でホテルからアンナプルナ・ヒマールがよく見える。朝6時に起床し朝食を食べた後にポカラ空港へ移動。空港では搭乗手続きを行い空港利用税170ルピーを支払い手荷物検査を受けて待合室に。待合室で30分ほど待っていると、ジョムソンからトレッキングを終えたお客さんを乗せたSita Airの飛行機が到着。トレッキングを終えたらしき搭乗客が降機し、荷物が運び出されると私たちの搭乗が始まった。19人乗りの飛行機はほぼ定刻の8時15分に離陸し、8時30分過ぎにはジョムソン空港に到着。
ジョムソンも快晴で、アンナプルナサウスが白く輝いている。この時間はまだ寒く、空港で防寒のため帽子、手袋、マフラーを取り出して身につける。まぶしいのでサングラスもかける。空港を出ると正面にポーターがたむろしており、トレッキング客から声をかかるのを待っている。ガイドが交渉を始め、1日500ルピー (食費、宿泊費込み) で雇う事になった。荷物を運ぶポーターにそれぞれの荷物を預け、子供を背負うポーターのためにドコ (竹製の背負子) を入手し、子供が座りやすいように加工を始める。ドコに足を通すための穴を空け、座席代わりに棒を通し、その上に寝袋を敷いてクッション代わりにする。11歳以上の外国人はACAPの事務所で国立公園入園のための登録を行い、その隣の警察所でも同じく登録。さらに下山後のジョムソンのホテルを予約し、これらの準備が終わると10時前になっていた。
ジョムソンには空輸されてきたと思われるジープ、トラクター、バイクが走っています。ムクティナートからレテの間は自動車が通れる道路が開通していて、この間の人と荷物の運搬に使われていています。りんごのシーズンでたくさん売られていました。
カリガンダキ川の右岸側にジョムソンの新街はある。カリガンダキ川に沿って上流に向かって進み、途中橋を通って左岸側のオールドジョムソンに渡り、しばらく歩くと街が終わる。ここからはカリガンダキ川の広大な河原の隅に作られた道を通る。
上流に向かってトレッカー、ロバを連れた隊商、ムクティナートにお参りするらしいネパール及びインド人、そして地元の人々が歩いている。この区間は自動車も通行可能なので、バイクタクシー、ジープを利用した乗り合いバスが埃をたてて通り過ぎる。出発した時間には風がカリガンダキの下流から上流に向かって強く吹き始めており、追い風を受けて進んで行く。
右手にニルギリを望みながら2時間強進むと数件のレストラン兼ロッジが並ぶエクレバッティに着く。ここで昼食休憩を取ることとし、ベジタブルダルバートとレモンティーを頼む。ダルバートは170ルピー、レモンティーは大きなポットで120ルピー位。ダルバートの味は今イチだった。
1時間半程休憩し出発。カグベニまでは1時間弱の行程で3時頃には到着。カグベニの入り口にあるアンナプルナ・ロッジに泊まる事となり、埃で汚れた体を冷たいシャワーで流す。
カグベニの村の中を散歩。カグベニは古い土壁に囲まれた古い村の区域と比較的新しい区域に別れている。古い区域の中を狭い道が通っているが、迷路の様に入り組んでいて行き止まりも多く複雑な構造。
道の脇の土壁には写真のような男性のシンボルを付けた土人形もあった。土壁は遠くから見ると外側は崩れかかっているが、中にはまだ沢山の住民が住んでいる。訪問した時はソバの収穫時期で、風通しの良い場所ではソバの実と茎や葉等の分別をジョムソン方面から吹く風を利用して行っていた。
カグベニはアッパームスタンの入り口で、ここから先は10日間で700USドルを支払ってトレッキング許可証を入手しなければ進む事が出来ない。ムスタン王国の首都ローマンタンまでここから4日間。明日向かうムクティナート方面は晴れている。
カグベニには赤茶色の外観の古い寺院があるが、そこで2匹のチベッタンマスティフが飼われていた。ムスタンから犬を売りにきた人から譲ってもらったそうで7~8歳との事。とても大きくかつ顔立ちの良い犬だった。寺院の僧侶は気に入ったのなら連れて帰って良いと言ってくれたが、気性の激しいチベッタンマスティフ、番犬として 飼われた成犬を連れて行くのは大変。
新しい村の地区には睫毛の長い可愛い子牛が。しゃがんで手を出すと母牛の乳だと思ったのか吸い付いてきた。この新しい村の中にはセブンイレブンの看板がかかったコンビニ (らしきもの) があった。
夕食は鶏のシズラーとフライドライス、ローカルのロキシーをグラス一杯飲んで早めに就寝。