沖永良部島一周 0日目
沖永良部島 を自転車で走ってきた。フェリー会社のマリックスラインの旅行プランを利用し、金曜の夕方に鹿児島新港を出港して月曜の朝に戻る船内2泊現地1泊のプランを予約。料金は県の支援事業の割引が適用されて総額13,000円になり割安。通常の普通運賃片道(2等船室)は12,570円。
17時前に鹿児島新港のフェリーターミナルに到着し、3階の発券窓口で予約した旨を伝えてチケットを受け取る。乗船開始は17時で、ターミナル2階からボーディングブリッジを通って乗船する。シーズンオフなので乗船客も少なく、自転車を収納した輪行袋を部屋の隅に置いても邪魔にならなかった。
車両やコンテナの積み込み作業が終わり18時に出港する。船内のレストランで夕食を摂り、船内を散策したりデッキで景色を眺めたり本を読んだり酒を飲んだりして時間を潰すが、次の寄港地の名瀬までの11時間がなかなか縮まならない。レストランのメニューも売店の商品もあるが、好みの食べ物は持ち込んだ方が良いようだ。冷えたビールやジュースが自販機で売っておりオリオンビールがあるのがうれしい。レストランは営業時間以外は解放されるのでラウンジとして利用できる。2等和室は空調が効き過ごしやすいが、直方体の枕が首に合わなかったので余っている毛布を畳んで枕にすると寝やすくなった
1日目
名瀬港を経由した後の奄美大島の西岸沖で夜が開け始め、デッキからは加計呂麻島が見える。瀬戸内町の古仁屋からフェリーに乗らなけてはならず、アクセスが少し大変な島だが綺麗な海が有名でいずれ自転車で訪れよう。次の寄港地の徳之島の亀徳港に9時過ぎに入港すると、遠征に行くサッカーチームの小学生がたくさん乗船してきて賑やかになる。貨物の積み込みに少し時間がかかり、定刻より15分ほど遅れて出港する。
12時前に沖永良部島の和泊港に入港。港のコンクリートの上に降り立つと南の熱を感じる。
フェリーターミナル前で自転車を組み立て、予約していた和泊町のホテル東に移動しチェックインして荷物を預かってもらう。レンタサイクルやサイクルツアーも営んでおり、ロビーには自転車がたくさんある。ホテルを出て、昼食を摂れるお店を探すが開いていないところが多くてなかなか見つからない。
昼食を終え、沖永良部島の1日目は時計回りに島を巡ることにする。サンゴ礁が隆起して形成された島にはあまり標高の高いところはなく、最高地点で240m。全体になだらかだが、海岸線まで降りたあとの登り返しはそれなりにきつい。天気が良く青空の広がるなか、海岸線沿いにを進むとサトウキビ畑が広がりはじめ収穫したキビを製糖工場に運ぶトラックが行き交う。知名町の市街地を過ぎて島の西岸を北に進むと周りにはサトウキビ畑だけになる
沖泊海浜公園からは海岸線を離れて島の最高地点を目指してみる。少し勾配のある坂を登って航空自衛隊の施設を通り過ぎると島を一望できる展望台が屹立している。最高地点からは再び海岸線に戻って島の北東端を目指す。途中で美味しそうなタンカンが6個で200円で売っていたが、持ち帰れないので断念する。
鹿児島の離島はいずれも小学校が多いように感じる。小さな町村でも複数の小学校があり、山間地にあるような統廃合はあまり無いようで少人数学級になっても学校を維持する方向のようだ。島外からの留学生を受け入れる島もあり、観光が盛んな事もあり域外との交流は盛んなのだろう。
たくさんの場所に立ち寄りながら島を一周すると、距離は70km、獲得標高は830m、時間は5時間20分だった。
夕方になりホテルに戻る。自転車はロビーの中に置かせてもらえた。併設のコチンダホテルに宿泊客を集めたということで別棟に案内される。2年前にできた新しい建物で快適な部屋だった。シャワーを浴びた後に近くの居酒屋で夕食を摂り、この日は早めに就寝する。